たかが選手が!
長嶋茂雄 王貞治 三浦知良 石破茂首相………
2024年12月19日 98歳で死去した読売新聞元社長 巨人軍元オーナーのナベツネ……渡辺恒雄 氏のお別れの会が行われた。参列者は約3900人………さすが大物!
読売ヴェルディか? ヴェルディ川崎か?
その中には敬遠の仲といわれた J リーグ初代チェアマン 川淵三郎 氏の姿も。
遡ること32年………
産声をあげたばかりの J リーグクラブ名問題だ。
川淵 氏は J リーグの理念に基づき各チームにホームタウン名 + 愛称で統一することを求めたがナベツネ氏は
「プロスポーツであるにもかかわらず商業主義を否定している」
………と猛反発!
結果は言うまでもないが昔も今も巨人のユニフォームにはG I A N T S ヴェルディのユニフォームにはコカ・コーラ………
ユニフォームのメイン、胸のロゴがクラブ名じゃないのは興醒め。
アルビレックス新潟の亀田製菓 コンサドーレ札幌の白い恋人……etc.………サポーターの面々も大声を張り上げて声援を送っていうるうち………アルビレックスを応援しているんだか柿の種を食ってんだかワケわかんなく………ならねぇよ!
強いていうなら試合には負けたけど勝負には勝ったナベツネ……といったところか。
そしてナベツネを語る上で欠かせないのが世紀の暴言となってしまったたかが選手発言だ。
このシーンはあの巨人の星にも出て………来ません!
いわゆる Z 世代にはピンと来ないかもしれないが、なぜゆえこの人がこんなにも注目され3900人もの参列者が集まるのか?
それは……当時のプロ野球が巨人に他11球団が子会社のようにぶら下がっている構造で、その巨人軍のトップに君臨するのがナベツネ……という図式だったからだ……大げさに言えば。
当然、巨人との公式戦が組めないパ・リーグ6球団の経営は苦しい。
それならば………1リーグ10球団に再編成して全球団の黒字化を図ろうではないかと。
このプランに「待った」をかけたのが当時、プロ野球選手会長だったヤクルトの古田敦也。
古田はオーナー陣との直接会談を求めたのだが………
この直談判の申し出に対して出たのがたかが選手発言。
これが反感のうねりを呼んで1リーグ10球団制は回避された……と一般的になんとなく解釈され………ナベツネ = たかが選手 ナベツネ = 傍若無人
……のように集約されることとなってしまった……人生のほんの一部の出来事ことなのに……。
決してそのような軽薄な人物でないことは3900人という参列者の数が物語っている……東大も卒業しているし……。
ナベツネは最後の最後も試合には負けても勝負には負けない大人物であった………と思う所存である。
祝 Jリーグ30年 誕生時の宿題の巻
されどナベツネ…… お別れの会……の巻

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