「足利義昭を殺せ!」
「!………………」
「気にするな光秀。武田の戦勝祝いで、そなたを殴り飛ばしたのは家康のリアクションを見るためのドッキリじゃ………」
現代語訳すると、こんな感じで大河ドラマ『 麒麟がくる 』の最終回はスタート。この時点で、あまたある「本能寺の変」原因・動機説の中で光秀個人による「怨恨説」は消えた。
………この説は江戸時代の創作で、こんな説を大河で採用したらオイオイ、「科捜研の女」か! ………と 😂 しかしながら、ラス2のラストは宴席で殴り飛ばされた光秀が信長に殺意の目を向けるシーン。最終回までの1週間、大河ファン、戦国マニアの想像力をかき立てる演出は………
「いいね!」
で、肝心の池端先生が書いた脚本上の動機は………「信長非道阻止説」とか「暴君討伐説」などと分類されるもの。冒頭の「足利義昭を殺せ」をはじめ、意にそぐわない「正親町天皇へ退位進言」だの、プロジェクトリーダーの地位にあった光秀になんの説明もないまま決めてしまった、対 長宗我部 並びに 三好 における「四国戦略の大転換」だの………家臣としてこんな暴君に付き従っていたら「この国の行く末があぶない………」と、本能寺で信長を討つことを決意!
………と、まあ……光秀が主人公なら勧善懲悪………こういう動機にしなければ………。前回書いた「朝廷黒幕説」「足利義昭黒幕説」「イエズス会黒幕説」「帰蝶誘導説」なんかだと、ん……… “ 押し ” が弱い…………やっぱ受動的じゃなくて能動的な動機にしないと、視聴者もスッキリしない……感動もない………かといって………
⬜︎「天下はワシのこの手で頂く………」
……などといった、「光秀野望説」採用でも同じこと。かく言う私もこれでスッキリ、感動もさせてもらった………受信料払ってないけど 😅
⬜︎それにしても風間俊介の徳川家康は、最後の最後まで違和感溶けなかったなぁ………佐々木蔵之介の秀吉は、途中から溶けてきたのだが………スピンオフやってくれるならスッタモンダもあったんで………高城剛でもあててくれたら………😛
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