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ドラマ 関根元 驚異の2枚看板……の巻

事件・事故・災害
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 ⬜︎『敵は東京中央銀行にあり…………』
  明智光秀も長谷川博己もちょっと地味かな? ………438年前の信長のように討ち果たせませんでしたね………半沢直樹は………地上波離れが言われて久しいこの時代に最終回視聴率 35.2%だと。
 そんな王者 半沢直樹との直接対決を避けたのがフジテレビ。半沢が終わるのを待って? 『実録ドラマ  3つの取調室 〜埼玉愛犬家連続殺人事件〜 』を投入。
 この事件が明るみに出たのは、あの1995年。事の重大さに比してリアルタイム感が薄いのは、そう………直後に阪神大震災、続いて一連のオウム真理教強制捜査が始まったからである。事件で有罪判決を受けたのは、犬の繁殖を生業とする「アフリカケンネル」経営者、関根元元死刑囚と風間博子死刑囚の元夫妻。これに同社の役員だった山崎永幸さんの3人。山崎さんは、すでに出所しているため、ドラマでは「中岡良介」という仮名になっていました。
 で………このアフリカケンネルというのが、とんでもない詐欺会社。二束三文の犬に1000万円前後のをつけるのだから、客である愛犬家からのクレームは日常茶飯事。そして、クレームから逃げられなくなると悟ると関根は、
 「金は返す!
 と言って愛犬家を呼び出し、犬の殺処分に使うをクスリを服用させ毒殺。死体は切断、焼却して処分。これを関根に言わせると、『死体を透明にする』 ………死体(証拠)がなければ、警察は捕まえられない………冷酷すぎる関根の哲学だ。
 ドラマや裁判ではこの愛犬家とそれをネタにゆすった4人を  “ 透明 ” にした件にとどめているが、関根は逮捕時の53歳までに30人以上を殺めているとも………。実際、証拠がないため立件・逮捕するには供述に頼らねばならず、その供述すら三者三様食い違い、裁判は難航。その苦悩がドラマのタイトル「3つの取調室」となって表れている。
 しかし、まあ………不謹慎ながら関根の才能というか………2枚看板には、あきれてしまう。だいたい、こういう事件を起こす人間ってのは感情まかせの無計画暴挙で、証拠の隠蔽なんかも子どものイタズラレベル。逆に新たな証拠を作って、自ら逮捕の決め手を提供してしまっている前例すらある。一方でインサイダー取引とかデジタル犯罪なんかで荒稼ぎできちゃうような知能犯には平気で人を殺して切断・処分するなどという残虐性はDNAに組み込まれていない。前者なら宅間守………後者なら村上世彰……
 …ところが、関根は“ 二刀流 ” !! 得意の口車で愛犬家を欺き、トラブルになったら毒殺、その後は無神経すぎる残虐性と冷静沈着な工程で完全犯罪を………4人以外では成立させてしまった頭脳人間性………これがオアシズだったら………光浦靖子、超カワッ………なでしこジャパンだったら………丸山桂里奈、頭キレッキレ…………SMAPだったら………中居正広、歌超うま………キムタクだったら………………って、コレはシャレにならんか。

 ちなみに関根元は2017年、東京拘置所で多臓器不全により死去。満75歳、逮捕から22年、死刑確定から8年、命日は植木等と同じ3月27日だった。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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